肝臓疾患

肝臓専門医による丁寧な検査と診療

現在では、健康診断で肝機能異常が判明する方が非常に多くなっています。ほとんどの方が指摘されるのは脂肪肝ですが、ごくまれに脂肪肝ではなくウイルス性の肝炎に感染していたことが原因となっている場合があるため、基本的には肝機能異常を指摘された方については必ずウイルスのチェックを行っています。
名古屋市では肝炎ウイルス検査が無料で一回受けられる制度があるので、まだ検査を受けたことがない方はぜひご利用ください。
肝炎ウイルス以外では、過栄養性(食べ過ぎ)とアルコールによる脂肪肝ということがほとんどです。その場合は普段の生活習慣を改善していただきながら治療を進めることになります。当院では肝臓専門医ならではの適切な診断ときめ細かな診療、継続的なケアをご提供するよう努めています。

肝機能異常について

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、肝機能に異常があっても、かなり病状が進行するまで自覚症状が出る方が少ないものです。
急性の方であれば、ある程度は症状が認められますが、じわじわと悪くなっていく慢性の肝機能異常の方はなかなか出にくいのが現状です。他の病気に関係した血液検査や健康診断で初めて異常が判明する方がほとんどです。
最初に、肝細胞が壊れた時に血液に出てくる逸脱酵素の数値を血液検査によってチェックし、次に超音波検査を行うことで肝臓の状態を詳しく確認していきます。
総合病院の消化器の専門医が行う検査ではもっと大掛かりで患者さまに負担を強いる検査が増えますが、通常の医院の規模であれば苦痛を伴う検査はありません。
肝機能障害がさらに進んでいくと取り返しのつかない病気に繋がるため、軽度のうちに治療を行う必要があります。

肝臓の役割と肝機能異常の自覚症状

口から体内に入った食べ物は、胃や腸で栄養が吸収されますが、その吸収された栄養は最初に肝臓に通られ、体の器官が使える形に作り変えられてから全身に回ります。
肝臓のもう一つの役割として、腎臓と同様に体の中で要らなくなったものを体外へ排出する作業が挙げられます。肝臓の働きが落ちると栄養をうまく代謝・吸収できなくなり、また解毒の機能も落ちて本来排出させるべきものが体内に溜まってしまうため、さまざまな面で体に悪影響が出ます。
肝機能異常の自覚症状としては疲労感や倦怠感、腹水、黄疸、浮腫(足のむくみ)などが知られてはいますが、現在ではよほどの特殊なケース以外は見る機会がなく、自覚症状なしで異常が見つかる方がはるかに多くなっています。そのような意味でも、検査によって機能低下を発見できる健康診断は非常に有意義といえます。

検査でわかる病気と治療

肝臓の病気ではアルコール性の肝疾患、過栄養性の脂肪肝の2つが多く、その次に見られるのがウイルス性の慢性肝炎です。
病状が進行すると肝硬変になり、さらに肝硬変の方は高確率で肝がんを発症すると言われています。
ただ肝硬変、肝がんと診断される方の比率はそれほど高くはなく、肝がんまで行くような方は見つかった時点でただちに総合病院にご紹介して、紹介先で高度な治療を進めていく形になります。
当院で行う治療では、現在はインターフェロンフリーの錠剤の処方が主力となっています。

急性肝炎と慢性肝炎の違い

ウイルスによる肝炎の中には急性肝炎と慢性肝炎があり、同じ肝炎と名前についていてもメカニズムが全く異なります。

急性肝炎

A型やE型などの慢性化しないウイルスが引き起こす肝炎で、症状は一過性のもので慢性化することはありません。
慢性肝炎のような抗ウイルス薬を使用した治療ではなく、基本的には安静にして全身状態を維持しながら悪化しないように経過を観察し、肝機能の沈静化を待って退院する流れになる方がほとんどです。
ウイルス性の感染症である急性肝炎は、慢性肝炎のように生活習慣の改善が必要とされることはなく、症状が改善すればそれで治療は終了となります。程度にもよりますが、急性肝炎と思われる方は総合病院などにご紹介することが多くなります。

慢性肝炎

B型やC型などのウイルスが原因となる肝炎です。急性肝炎とは逆に日常生活はお仕事を含めて普段通り送っていただき、インターフェロンフリーのお薬を服用しながら定期的な血液検査や通院治療、生活習慣の見直しをしていくことで治癒をめざします。

肝がんを発症しやすい方

肝がんは、肝硬変の方に集中して起きることがはっきりわかっています。患者さまには「肝硬変になってしまうと肝がんができやすくなるので肝硬変にしないようにしましょう」という形でお話ししています。
慢性肝炎の方も肝がんが発生する確率が高くなりますが、肝硬変の方の経過を観察すると年数%ほどで肝がんを発症すると言われており、肝硬変の方は非常にハイリスクなグループに分類されます。
超音波検査やCTなどさまざまな方法で肝硬変と診断された方は、肝臓にがんができていないかどうかというチェックを必ず定期的に行う必要があります。検査により肝がんの発症が疑われた場合は、ただちに総合病院の消化器の専門スタッフにご紹介します。

定期的な検査の必要性

肝機能検査で異常が見つかった方は、定期的な検査が必要です。食べ過ぎやアルコールの過剰摂取による異常であれば、生活習慣の改善を図りながら数か月おきに検査をすることでその効果を見ていきます。
ウイルス性の肝炎の方の場合、肝硬変に進んでいないかどうかをチェックするために、同じく定期的に肝臓の様子を見る必要があります。その先の肝硬変まで至ってしまった方は、より密な間隔で検査を行い「がんが発生していないか」「肝硬変がより進行していないか」という点を監視していきます。
肝硬変はそれ自体でも命に関わる病気であり、お腹に水が貯まる腹水や黄疸などの症状を伴う肝不全を引き起こす原因となるため、肝がんの発症を防止するだけでなく、肝硬変の方もそれ以上進行しないようにすることが非常に大切です。

肝炎の医療費助成について

平成20年より、B型・C型肝炎患者医療給付事業が開始されました。B型・C型肝炎ウイルス除去のためのインターフェロン治療やインターフェロンフリー治療、核酸アナログ製剤治療の治療費を国が助成する事業で、所得に応じて患者さまの自己負担金が減免されます。
名古屋市民の方については、市内の保健所が申請の受付窓口となっており、申請用紙も保健所に備えてあります。
診察の際に当院で可能な治療と助成についての説明を詳しくお伝えします。申請はご本人にしていただく必要があるので、保健所から申請用紙をお持ちいただき、当院で必要な事項を記入させていただきます。
当院は肝臓専門医療機関であり、手続きに必要な診断書の作成が可能です。医療費助成で心配なことがあればお気軽にご相談ください。

肝臓の健康を維持し、楽しい食生活を送るために

生活習慣の中で肝臓機能を改善するためには、原因に応じた対策が大切です。
お酒については、その方の適量を見つけて、飲み方に気をつけていただくということが大切になります。
肝臓の代謝分解の機能には個人差があるため、「適量」がどのぐらいの量かは人によって異なります。

一般的には女性の方がお酒に弱い傾向があり、同じ量を飲めば女性の方が肝臓の数字が悪くなる率が高いと言われています。
飲みだしたら止まらないという方に対しては、きっぱりお酒をやめていただくよう指導させていただくこともあります。
減酒、禁酒について、その方の状態に合わせた適切なアドバイスをしていますが、依存症が絡む場合は、精神科の領域のお話になります。

過栄養性脂肪肝の方については、現在主流になっている「ゆるめの糖質制限はオーバーウェイトの方の減量や脂肪肝には効果的」というコンセンサスのもと、行き過ぎない程度の糖質制限をおすすめしています。
炭水化物を明らかに摂りすぎの方はそれをセーブした上で、おかずを多めにして主食の炭水化物を減らすだけでかなり肝臓の脂肪が抜ける効果が認められています。
アルコールや糖質の制限については、さまざまな資料もご覧いただきながら、専門医の視点から丁寧に説明させていただいています。

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